書評 沈黙〜遠藤周作〜
こんばんは、錦です。
本日は私が最近読んだ小説の書評です!
まず記念すべき第一弾の本はこちら!
遠藤周作の沈黙です。
1600年代前半のキリスト教禁制の時代に、日本へ布教に来たポルトガル人司祭の物語です。
物語は、ポルトガルのイエズス会が日本へ派遣した、長老であるフェレイラ教父が禁制の波を受け棄教してしまったという報告がローマ教会に入るところから始まります。
この報告を受け、若き司祭であるセバスチャン・ロドリゴ、ホアンテ・サンタ・マルタ、フランシス・ガルペの3人はその真偽を確かめるべく日本へ行くことを決意します。
そして日本にたどり着いた後のセバスチャン・ロドリゴの行動を中心に物語は進んでいきます。
物語はロドリゴ本人の書簡を元に書かれており、心境やその当時の様子が手に取るように分かり面白いです。
僕は遠藤周作の小説を読むのはこれが初めてなのですが、無駄な部分が少なく、テンポ良くストーリーが進んでいくため、とても読みやすいです。
司馬遼太郎なんかは対照的で、ストーリーに直接関係無い部分がたくさん出てきますが、それがひとつひとつ綿密な調査に裏付けられたものなので、勉強になりますし、よりストーリーを色んな角度から楽しむことができます。
より玄人好みの小説という感じでしょうかね。
まとめると、
オススメです!
小説をあまり読んだことが無い人も、読みやすくて簡単に読めると思います。
小説をよく読む人も本人の書簡を元にしているだけあって、簡単とはいえ読み応えのある内容になっています!
次は何を読んでみようか。
最近は歴史小説が好きなので、何かおすすめなどあればコメント頂けると嬉しいですね〜。